「…おい。しっかりしろ」 寒い寒い風の吹く、冬の日だった。 お腹がすいて草むらにへたり込んでいた僕に、1匹の猫が声をかけて来た。 「ちいさいな…おまえ、母ちゃんやきょうだいはどうした」 「…わかんない。いつのまにかひとりになってた」 「そうか…。ど…
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